いかに効率的・効果的に学習するかという事についての科学的知見をまとめた Learn Better という本を読みました。ちなみにこの “Learning Diary” というブログを開設したのも、この本を読んで学習日誌が効果があるというのを知ったのがきっかけです。

この本を読むとよく分かるのが、努力せずに学ぶ方法はないということ。より効果的に学習するためには、単に本を読んだり講義を聞いたりするだけではなくて、その学んだ知識を実際に使う事が大事であるというのがこの本で一貫して言っていることです。

知識を使うというのは、具体的には

  • 小テストを行う
  • 他の人に説明をする
  • きちんと理解しているか自問自答する

といったが挙げられていました。

また、学習という言葉からは実際に知識や考え方を身につけるフェーズをイメージしがちですが、この本では学習というのはその前後含めて6つのフェーズがあり、それぞれのフェーズで効率的なやり方があるという話も参考になりました。

1. 価値を見出す

これから学ぼうとしている対象が、自分にとってどんな意味・価値があるのかを明確にすべき。そうすることで、学習することへのモチベーションとなる。

2. 目標を設定する

学習の初期の段階では、狭い範囲に集中する必要がある。そのため、漫然と学ぶのではなく、きちんとその都度の目標を設定して計画立てて学習するべき。また、目標設定をする際に、自分が既に知っていることではなく、少し頑張らないと習得できないような目標を設定するべき。

この計画をたてる際にやるとよいのが、あるテーマについて自分が知っていることをまず書き出してみるということ。こうすることで、自分が既に知っていることと知らないことが明確になるので、その地図の中の範囲外で次の学習目標を決めると良い。

3. 能力を伸ばす

ここが実際に知識を習得するフェーズ。上にも書いたように、受動的に本を読んだり講義を受けるだけでなく、能動的に自分の理解をテストしたり、自分の言葉で説明するべき。

このフェーズで一番大事なのがフィードバックをもらうこと。自分の理解や自分のやっていることのどこが正しくてどこが間違っているのかをフィードバックしてもらおう。もしくは、自分でミスをしたと気付いたら、それをメモしておくのも効果的。

4. 発展させる

前のフェーズで身につけたものを実践してみよう。自分の言葉で他の人に説明したり、教えてみるのも良い。

5. 関連付ける

これまでに学んできた個別の知識や事実の関連性を学ぶフェーズ。自分の理解していることをアナロジーを使って説明してみたり、マインドマップのようなもので知識の構造を書き出してみると良い。

6. 再考する

この辺りのフェーズになると、自分が身につけてきたことを過信しがち。なので、本当に自分がきちんと理解できているかどうかを確かめ、振り返る必要がある。

また、学習するタイミングに間隔を開けることで、身につけた知識をより強固にすることができる。

まとめ

本を読んだりやオンラインコースを受講するだけでは、学習効率が良くないというのは自分の実感としても非常に納得がいきました。実際のその知識を使ってみることで、自分の考え方が変わっていくということですね。今後、この本の内容を意識して何を学ぶか、どう学ぶかを考えていきたいと思います。

また、以前 Coursera で受講した “Learn how to learn” もかなり似た内容でした。こういったオンラインコースは本を読むのとはまた違った形で学習方法を学ぶことができるので、この本を読むのと合わせて受講してみるとより効果的かもしれません。